★今回はTonevise Pitch shifterのレビュー記事です。
フロイドローズですがEVH D-tunaを付けたいんです
ボディ削るしかないね
それマジで言ってんの…?
ギターの6弦を一瞬でEからD音に切り替える手段として所謂、Dチューナーというパーツが存在します。
レギュラー→ドロップチューニングによるギターの持ち替えが必要無くなるため非常に便利なアイテムです。
DチューナーはHIPSHOT GT1やPitch Key PK01など様々なタイプが登場しています。
しかしながら、フロイドローズブリッジでは構造の特殊さ故、使えるDチューナーは万年元祖EVH D-Tuner一択という状態。
更に、取付には殆どの場合ボディにザグリを入れる必要があります。
Tom Anderson等の高級機種を買ったとして…ボディをザグってまで付けますか?
そんなことを考えながら色々パーツを探していたら海外で面白いものを見つけました。
Tonevise Pitch Shifterとは
フロイドローズのストリングビスに取り付けるタイプのDチューナーです。
公式サイトでは日本への発送は対応していませんが、Reverb Shopにて入手可能です。
一応国内代理店ではAll Parts Japanが取り扱っています。
但し、定価$37が代理店経由だと8,800円なので一考の余地ありかも。


Reverb Shopで入手しました。
外観について


開封。取説とメーカーシールが付属しています。シールって…。


Pitch Shifter本体。


早速ストリングビスと交換してみました。見た目はとてもカッコいい感じです。
これ、ロゴ逆さまに印刷されているのでは…?
機能について
先端の凹みの部分にファインチューナーが挟まる位置にセットします。


つまんでクルッと回転させてE→Dへ瞬時に変更。
仕組みは簡単で、赤枠の金属片でファインチューナーを押し上げ、1音分ネジの長さを確保しているわけです。
感想
フロイドローズなのにザグリ不要でDチューナー、便利だが欠点もある。
個人的にはザグリなしでDチューナー使えるならこんなもんかな、といった感想です。
Dチューナーめちゃくちゃ便利です。
レギュラー時は6弦のファインチューナーが使用できなくなる
注文時気が付きませんでした。これはかなり大きいデメリットです。
ファインチューナーのネジを無視して金属片で押し上げるため、ネジが効きません。
ドロップ時は金属片が外れるのでネジが効きます。
レギュラー時のチューニングはファインチューナーを使用しない前提で調整します。
ロックナットを締めた後しっかりEになるようにペグで合わせる必要があります。
工賃を考えるとEVH D-Tunaより安い
EVH D-Tunaはザグリ8,000円+パーツ7,000円=総額15,000円くらいが相場です。
Tonevise Pitch Shifterは自分で取り付けできるのでパーツ代のみの約半額で済みます。
尚、フロイドローズでDチューナーを使うにはチューニング狂い対策が必須です。
差額でアーミングアジャスター等購入し、ダイブオンリー化するのも良いですね。
ボディ無加工を貫くなら、トレモロブロックに木片挟み込みが安定でしょうか。
取付が少々めんどくさい
ブリッジは必ず外してPitch Shifterを取り付けた方がよいです。
所定位置には簡単に取付られないので、弦交換に合わせて行った方がよいです。
私は結構試行錯誤する羽目になりました。
大切なボディを傷つけないためにも是非。
まとめ
- やはりDチューナーは便利!
- EVH D-Tunaと比較すると結構安い!
- 色々と欠点もある。
EVH D-Tuna以外の選択肢として結構面白い製品だなと思いました。
日本国内だと中々入手しづらいパーツではありますが、面白いパーツですよ!
そういえば、100円ショップのアイテムでも見た目の悪くない簡易Dチューナーっぽいものが作れるので、今度紹介したいと思います。