★今回はAfterShokz OpenMoveのレビュー記事です。
ランニング中に自転車に追い抜かれると身の危険を感じるのだが
まずはイヤホン外せよ
運動中に音楽がないとちょっと寂しいんだよなぁ
梅雨が明けて連日の猛暑に体力を削られていますが早朝や夕方は気温も下がり、絶好のランニング日和になりました。
そこで、今回は以前より気になっていた「骨伝導イヤホン」というジャンルに手を出してみました。
ランニング他、普段使いでどこまで使えるのか?音質は?など、実際に使用して調べてみました。
気になる実力は如何に!?
AfterShokz OpenMoveとは
「AfterShokz(アフターショックス)」は、2011年10月に米国で誕生したメーカーで、特許を取得した骨伝導技術を取り入れたヘッドホンを販売しています。
このジャンルでは現状1強で、骨伝導イヤホンを試したいならAfterShokzか激安中華イヤホンか、といった状態です。
OpenMoveはAfterShokzの製品の中でもエントリー機の位置づけですが、しっかりと骨伝導イヤホンとはどんなものか?という欲求に答えてくれる素晴らしい完成度を誇っています。
外観について


外箱。イヤホンですが、運動用を強調したようなパッケージですね。
細かいスペックが書いてありますが、重さは29g、充電は2時間で8時間持つということだけを押さえておけばよいと思います。


マニュアル他、Type-C充電ケーブルとウレタン耳栓が付属しています。
ペアリングの方法もマニュアルに詳しく記載されています。
機能について
マルチペアリングが可能
設定が少々面倒ですが、2台のデバイス(例えばPCとスマホ)とペアリングが可能です。
私はスマホとノートPCそれぞれで音楽を聴いたりしていますが手軽に2台で使用できて非常に楽です。
ノートPCで音楽を聴いている時に着信が入ってもスマホで応答する事ができますよ。
使用感について
骨伝導ってスゲー!こめかみに着けてるはずなのに耳に音楽が入ってくる!
想像通り面白いアイテムでした。音切れでブツブツすることもないですし。
しかしながら、しばらく使っていくと難しい部分も見えてきました。
移動中のBGM用途
ランニングや散歩のBGM用としては耳を塞がないため非常に有用に感じました。
気になる遮音性の低さですが、室内のエアコンの音も余裕で聞こえます。
後ろから車が来てもすぐに気づけます。
逆に電車などの密閉された空間の場合は周囲の音に音楽が消されてしまいます。
そこで、音量を上げると今度は音漏れが気になる悪循環。
私の大嫌いなAir podより大きく音漏れします。
私の感覚ですが、通勤電車の中では使用は難しいと感じました。
この辺りはやはりカナル型イヤホンの方が優れています。
純粋なリスニング用途
OpenMoveのイコライザをイヤプラグモードに変更し、付属のウレタン耳栓を着用すると音質を重視したリスニング用途として使用できます。
しかしながら、価格の割に音質はこもりがちでリスニング用途としてはあまりオススメできないというのが率直な意見です。
骨伝導ならではの聴こえ方が大いに関係していると思いますが、例えば「Open Moveを使用して曲の譜面を書いて」と言われたら迷わずに「無理」と答えます。
耳栓はMOLDEXのCAMO PLUGを使用してみたところ低音がかなり変わりました。
tamakild.com
骨伝導イヤホンの聴こえ方に悩んでいる方は試してみてください。
ドライバを当てる位置や使用する耳栓によって音質が結構変わるので、そういう要素を探す、という点では面白いアイテムです。
ambieとの比較
Open Move、ambie双方とも耳の傍に極小のスピーカーが置いてあるような聴こえ方をします。
ambieは着け慣れるまでは耳を挟み込む部分が痛かったり、カフ部分のパーツが取れやすかったりするので着け心地はOpen Moveの方が好きですね。
Open Moveは長時間着けていても本体の重さが29gと非常に軽量なため、負担になりません。
似た用途で有線が欲しい場合はambieを選ぶと良いかと思います。
まとめ
- 骨伝導イヤホンは面白い!
- 移動中のBGMには最適だが、音漏れが激しいので室内には向かない。
- リスニング用途としては音質が物足りないが、ある程度は耳栓で改善できる。
まだまだマイナーなジャンルである骨伝導イヤホンですが、ひと昔前と比べると実用できるレベルに到達したと感じます。
しかしながら物足りない部分があることもまた事実。
運動する方にはとてもオススメですよ!